北天満サイエンスカフェ
北天満サイエンスカフェは、天五中崎通り商店街(おいでやす通り)で行われている、まちづくりと地域活性のための
プロジェクトです。お茶を飲む気軽さで、科学者と一般の皆さんが議論・交流する場を提供しています。


お知らせ

2018.4.2.
4月22日、第119回北天満サイエンスカフェは、今話題の仮想通貨をテーマに、天五中崎通商店会アーケードで開催します。

次回のサイエンスカフェ

第119回 北天満サイエンスカフェ

仮想通貨とは何か?

2018年 4月 22日(日)14時~16時

話題提供:安木新一郎さん(京都経済短期大学)

会場:天五中崎通商店街アーケード中央(黒崎町交番付近)



前回のサイエンスカフェ

第117回 西アフリカ・セネガル 奴隷貿易の島を訪ねて
今回の話題提供は、湯淺精二さん。生物進化の研究者です。昨年12月にセネガルの首都ダカールで開かれた国際会議に出席したときに、奴隷貿易の島として世界遺産にも登録されているゴレ島にも立ち寄りました。湯淺さんはこれまでにも、生物学研究者として何度もアフリカを訪ねています。



湯淺さんははじめに、つい先日(今年2月)に、アメリカ南部テネシー州メンフィスで行わた労働者たちのストの写真を見せてくれました。プラカードには、「私たちは人間だ」と書かれています。1968年2月、ちょうど今から50年前のメンフィスで、同じスローガンを掲げた黒人労働者たちのストが起こりました。黒人労働者2人がごみ収集トラックに押しつぶされて死亡したことが発端でした。

湯淺さんは、生物学における種の概念を説明します。交配で代々子・孫に遺伝子を受け継いでゆくことができるのが種で、現存のヒトは生物学的に同じ起源をもつ単一の種であると言えます。「人種」というのは、むしろ文化的概念でなのです。肌の色はメラニン色素を発色できるかどうかだけの違いで、同じ「人種」に属するヒトの間での遺伝子のばらつきの方がはるかに大きい。人間は目につく表面的な特徴だけに捕らわれる傾向があります。

ゴレ島は、西アフリカ西端のセネガルの沖合に浮かぶ火山島で、大きな船を接岸でき、奴隷として売り買いされる人が逃げ出さないようにするのに、好都合でした。16世紀から19世紀にかけて、大西洋を渡りカリブ海とアメリカ大陸に、たくさんの人が連れていかれました。とりわけ子どもと若い女性は高く取引されたそうです。

全長約20メートル(ちょうど電車1車両の長さ)の奴隷船に、何百人も押し込められました。最大密度で詰め込むために、まるで干物を並べるように、頭と足を互い違いにして寝かせられ、1ヶ月以上かけて大西洋を渡ったそうです。その間、食料が与えられたかは不明。海を渡る間に2割が死んで、海に捨てられたと言います。奴隷は家畜として取引されたと言いますが、商品である生きた家畜はもっと丁寧に扱われるでしょう。

どうしてこのような奴隷貿易が300年にも亘り続いたのか。根底には、人間を人間と認めない、別の下等な生き物だと思うからできる。人身売買は決して、昔の遠くの話ではないなどの意見が参加者から出されました。

…(前回以前の記録)