北天満サイエンスカフェ
北天満サイエンスカフェは、天五中崎通り商店街(おいでやす通り)で行われている、まちづくりと地域活性のための
プロジェクトです。お茶を飲む気軽さで、科学者と一般の皆さんが議論・交流する場を提供しています。


お知らせ

2020.10.22
前回に続き、11月28日の第143回「梅田墓から見える大坂庶民の暮らし」もオンライン開催します。おうちからスマホで参加できます!!

次回のサイエンスカフェ

第143回北天満サイエンスカフェ

梅田墓から見える大坂庶民の暮らし

2020年11月28日(土)14時~16時

ゲスト:村田路人さん(神戸女子大学)

会場:オンライン(スマホで参加できます)




参加を希望される方は、nagano▲chem.sci.osaka-u.ac.jp 宛(▲を@に変換)に、
件名「142回サイエンスカフェ参加希望」として、氏名と電子メールアドレスを
お知らせください。
折り返し、サイエンスカフェへの招待状をお届けします。(参加無料)

サイエンスカフェにおける議論は主催者によって収録編集され、一部が後日当ホームページで公開されることを予めご了承ください。

前回のサイエンスカフェ

第141回北天満サイエンスカフェ 「鳴く虫を飼う」
夏の盛りに開催された第141回サイエンスカフェ。今回のテーマは「鳴く虫を飼う」。鳴く虫研究社の後藤啓さんに話題提供していただきました。



虫の鳴き声を愛でる文化は万葉の時代から日本に存在し, かつては貴族の楽しみでしたが, 江戸時代から庶民にも広く親しまれるようになったそうです。参加者のひとりによると, 江戸時代には御家人が虫屋を副業にしていたことが鳴く虫文化の拡大につながったのではないかとのことです。しかしテレビの普及や刺激的な娯楽の出現に伴い, 虫の鳴き声が演出する静寂を楽しむ文化は徐々に衰退していきました。かつて虫屋は日常の風景でしたが, 現在では鳴く虫の販売者はごくわずかです。

鳴く虫は, その音色に注目されることが多いのですが, 鳴く虫の楽しみ方はそれだけではないと後藤さんは言います。例えば, 羽化する瞬間, 終齢幼虫の背中が割れて真っ白な成虫が出てくる様子は神秘的で美しいですし, 全長わずか6mmほどの虫が部屋中に響き渡る大きさで鳴く様子は力強く感動的です。鳴く虫は知れば知るほど人を惹きつけるようです。

また, 鳴く虫の魅力は多様な分野への興味を湧きたたせるところにもあります。今回のサイエンスカフェでは参加者の興味によって様々な方向へ話が広がっていきました。例えば, 日本や中国の鳴く虫文化と欧米での鳴く虫文化との違いや, 鳴く虫の雌雄の差, 虫自身の鳴き声認識の仕方や, 虫と鳥とで鳴き声の役割が相似である不思議などなど……。虫についての知識が深まるだけでなく, 昆虫という存在の捉え方や文化の見方が変化する契機にもなったのではないでしょうか。このやりとりの一部は20分弱の動画にまとめられていますので, ぜひ当日の雰囲気を感じながら内容を楽しんでいただければと思います。

ちょっと覗いてみる

私たちが意識を向けさえすれば, 街の中でも虫の鳴き声を存分に味わうことができます。時には, せわしない生活の音から離れて, 鳴く虫の声に耳を傾ける贅沢な時間に浸ってみるのもいいかもしれません。

今回も、尽きない興味の楽しい会話がオンラインで繰り広げられました。 コロナ感染拡大前のように、商店街の路上で開催できておれば、商店街で思いがけずに遭遇した虫の音と楽しい会話に立ち止まって聴き入るたくさんの人たちがいたに違いないでしょう。 商店街サイエンスカフェの復活が待ち遠しい。

…(前回以前の記録)