北天満サイエンスカフェ
北天満サイエンスカフェは、天五中崎通り商店街(おいでやす通り)で行われている、まちづくりと地域活性のための
プロジェクトです。お茶を飲む気軽さで、科学者と一般の皆さんが議論・交流する場を提供しています。


お知らせ

2020.12.15
前回に続き、1月24日の第145回「SNSが深化させる社会的分断とその克服」もオンライン開催します。おうちからスマホで参加できます!!

次回のサイエンスカフェ

第145回北天満サイエンスカフェ

SNSが深化させる社会的分断とその克服

2021年1月24日(日)14時~16時

話題提供:小倉久和さん(福井大学名誉教授)

会場:オンライン(スマホで参加できます)




参加を希望される方は、nagano▲chem.sci.osaka-u.ac.jp 宛(▲を@に変換)に、
件名「145回サイエンスカフェ参加希望」として、氏名と電子メールアドレスを
お知らせください。
折り返し、サイエンスカフェへの招待状をお届けします。(参加無料)

サイエンスカフェにおける議論は主催者によって収録編集され、一部が後日当ホームページで公開されることを予めご了承ください。

こども面白サイエンスカフェ・オンライン

面白実験をいろいろ紹介します。

前回のサイエンスカフェ

第143回北天満サイエンスカフェ 「梅田墓から見える大坂庶民の暮らし」
今回のサイエンスカフェも、オンラインで開催になりました。話題は8月に報道発表され、注目を集めた梅田墓の発掘調査結果が取り上げられました。当サイエンスカフェの主催者北天満地域にとっては地元の話題なので、商店街の路上で、暖かい陽を浴びながらのどかに開催できればよかったのですが…



梅田墓の発掘調査は、大阪駅北の貨物駅跡地の再開発に伴うもので、発掘現場は埋め戻されることはなく、更地になり新しい商業地となってしまいます。そのため、最初で最後の発掘調査でした。

大阪市 報道発表資料

村田路人さん(神戸女子大学)は、江戸時代の大坂の町の成り立ちを紹介しました。今でこそキタの中心である梅田は、大坂の町の北の外れにあり、梅田と言えば梅田墓のことを指していました。江戸時代の大坂は、今よりずっとコンパクトで、人口も今の大阪市の1/10の30万人くらい、1時間も歩けば端から端まで移動できました。また、岡村勝行さん(大阪市博物館機構)から、発掘調査結果が紹介されました。1500体に及ぶ遺骨の分析結果はこれからに待たれます。埋葬時期にあまり差がないのに、梅田墓の北部と南部で埋葬のされ方に明確な違いが確認されました。南部では,1体ずつ棺桶に収め丁寧に埋葬されているのに対して、北部では1つの穴にたくさんの遺骨が積み重なって葬られていました。

江戸時代の終わりから明治初期にかけても、日本では繰り返し感染症の大流行がありました。大坂でも毎日たくさんの死者が出て、火葬が追いつかなかったとの記録があるそうです。今回の発見は、その1つに符合するものかもしれませんが、正確な埋葬時期の特定までは未だ難しいようです。

死者を埋葬する文化は、ネアンデルタール人でも確認されています。王侯貴族の墳墓だけでなく、庶民の共同墓地であっても、それは人間の心の進化を計り知るための第1級の考古学資料です。また、それらはこれからの都市文明の在り方を考えるための貴重な都市遺跡でもあります。きちんと保存すれば、これからもたくさんの発見が期待されたであろうに、再開発事業のために失われてしまうのは、まことに残念としか言いようがありません。

…(前回以前の記録)