北天満サイエンスカフェ
北天満サイエンスカフェは、天五中崎通り商店街(おいでやす通り)で行われている、まちづくりと地域活性のための
プロジェクトです。お茶を飲む気軽さで、科学者と一般の皆さんが議論・交流する場を提供しています。


北天満サイエンスカフェとは?

■サイエンスカフェとは

とても簡単に言うと、お茶を飲む気軽さで科学者が一般の皆さんと科学(自然科学・人文科学、つまり理系の話題も文系の話題も含む)についておしゃべりする場です。
参加される方は、好きなときに入退室することができます。話題提供者に対して自由に質問することもできます。もちろん、他の人の意見にふむふむと耳を傾けるだけでも大歓迎です。
「こんな話題について聞いてみたい」「ここはもっとこんな風にしたらいいんじゃないか」と思われた際には、スタッフまで是非ご意見ください(→メール)。皆さんの一言がよりよいカフェを作る材料になります。

■もう少しくわしく

私たちは今、情報の洪水の中で日々暮らしています。
現代の日本では、誰もが毎日押し寄せる膨大な情報を吟味する時間もないまま、大事な情報であってもせいぜい聞き流すくらいしかできないような、忙しい生活を送っています。
さらに、このことが私たちにストレスや不安をもたらす原因ともなっています。
また、情報の多くは、視聴者の注目を引くことを第一に作られたテレビ・新聞などのメディアによってもたらされており、それらは必ずしも私たちの生活における重要度に応じて発信されているわけではありません。
このような情報洪水社会にあって、サイエンスカフェは、一般の人たちが自分たちの知りたいことに基づいて、自分たちの生活を豊かにするために必要な知識や情報を得るための取り組みとして、イギリスやフランスで生まれました。
今では、サイエンスカフェは世界各地で開かれていますが、日本ではまだその多くが大学や研究機関が主催する市民講座的なものになっています。このような、研究者が一方的に知識を与えるスタイルは本来のサイエンスカフェの姿とは言えません。本来のサイエンスカフェのスタンスとして、話題提供者は参加される方々に対して、とるべき行動をあれこれ示唆することはしません。カフェで得た知識をどう生かすか?それは、参加される方が自らで考えたり、また参加者どうしで議論しあったりする中で見えてくるものだからです。

■北天満サイエンスカフェとは

北天満サイエンスカフェは、地域に密着した商店街が主催するユニークなサイエンスカフェとして、2009年10月に誕生しました。
このカフェには2つの目標があります。
1つめは、地域の皆さんが知りたい話題について議論・交流する場を設けることで生活を豊かにすること。もう1つは、このユニークな取り組みによって地域の外からもこの場に集う人たちを増やして、街を活性化することです。
この2つの目標を達成するために、ボランティアスタッフと一緒に大学の教員や学生もお手伝いをさせて頂きます。そして、自然科学だけでなく、歴史、経済、法律、思想、文化から健康、衣食住、子育てなど皆さんのあらゆる知的要求に応えていきます。
サイエンスカフェを北天満の文化として育てていくためには、地域の皆さん、参加される皆さんの協力が不可欠です。

ぜひ、企画や運営についての皆様のご提案・ご協力をお願いします。

■北天満サイエンスカフェのシンボルマークについて

北天満サイエンスカフェ

北天満サイエンスカフェのシンボルマークは「チェシャ猫」をモチーフにしています。
チェシャ猫とは、皆さんご存知の通りルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』に登場するキャラクターです。
木の上でにやにやと笑い、アリスの行く先々に現れては不思議な言葉で彼女を翻弄する謎の猫…
もともと天五中崎通り商店街のシンボルとして存在していた猫に、
このチェシャ猫の“謎”のエッセンスを加えてできあがったのが北天満サイエンスカフェのシンボルマークです。

妖しい色の猫は普段私たちが持っている「疑問」を、
猫が乗っている木は人の集まる「場所」を象徴しています。

■報道

・天神橋新聞「北天満サイエンスカフェ」(2015年6月24日)
・あんふぁん「中崎北天満サイエンスカフェ」(2015年6月3日)
・大阪商工会議所「商店街賑わいプロジェクト」(2015年2月4日)
・産経新聞(2015年1月14日 大総合)北摂街道を行く37 中崎町界隈
・大阪商工会議所中小企業振興部 News Letter No. 261(2013年2月15日)
・京阪神エルマガジン Meets Regional(2013年1月)
・関西テレビ「ウラマヨ!」(2012年5月19日放送) ウラ街ック天国 天満編
・MBSテレビ「ちちんぷいぷい」(2011年11月25日放送) 北天満サイエンスカフェ
・読売新聞(2011年4月23日 大阪本社・朝刊) 食の安全 震災後④ 放射能テーマ勉強会に関心
・ラジオ大阪「ピピッとおおさか 大発見!」(2011年1月22日放送) 商店街の道端で科学を楽しむ 北天満サイエンスカフェ
・読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」(2011年1月16日放送) 仁鶴の話しのネタ
・月刊『大阪人』 65 (1), p.46-48(2011年1月) 続特集 天満・天神 アカデミズム「路上の科学反応」
・月刊『看護教育』 51(12), p.1023-1027(2010年12月) 教育の地平線(23) 街角で気軽に“サイエンス”を語るカフェを主催して
・学びやぶっく『全国お元気商店街 百選』 p.122-123(2010年8月、明治書院) 黒崎東商店会
・THE BIG ISSUE JAPAN 147, 16-17(2010年7月) 特集 夏休み。大人が楽しむ科学 「通りすがり」大歓迎。道半分を占領し、「進化論の今」 北天満サイエンスカフェ
・朝日新聞(2010年6月8日 大阪本社・夕刊) 大阪・キタの商店街 街おこしへサイエンスカフェ
・MBSテレビ「毎日新聞テレビ夕刊」(2010年5月16日)
・読売新聞(2010年4月29日 大阪本社・夕刊) 天五の商店街で科学しよ!
・しんぶん赤旗(2010年3月28日 日曜版) 地域発 商店街で科学する!? 大阪・北天満

■学術論文

・長野八久「市民運動としてのサイエンスカフェ ---平和学・複雑系科学からの考察」『日本の科学者』48(3), 40-46(2013年3月)

■受賞

・大阪市商店会総連盟 2010年大阪市優良店舗コンクール会長賞 「黒崎東商店会 Art & Science Cafe」

■助成

経済産業省、科学技術振興機構、大阪府、大阪市、大阪市商店会総連盟、大阪大学