第91回 「こども面白サイエンスカフェ18」 年末恒例のこども面白サイエンスカフェ、5人の理科の先生たちが、それぞれ面白実験を披露してくれました。今年は茨城県鹿嶋市の清真学園から、16人の高校生の皆さんが研修として参加、面白実験の助手を務めてくれました。 わっ、浮き上がって見える!3D万華鏡を作ってみよう。 コマがヘリコプターのように飛んでゆくぞ! 2つの液体を混ぜてやると、ゴムボールの出来上がり。 メビウスの輪 適当な長さの紙テープを真ん中を半回転だけねじって、両端を張り合わせると、はい出来上がり。 さて、このメビウスの輪(ねじれた輪)、中央にひかれた破線に沿って、はさみを入れると? A:1つの大きな輪になる。 B:つながった2つの輪になる。 C:2つの輪に分かれる。 どうなったかな?? では、今度はテープをねじる時に、1回転ねじると、どうなるかな? 今年1年、中崎北天満サイエンスカフェにご参加頂きありがとうございました。 来年もよろしくお願いします。
第90回 「歯医者さんに訊いてみよう 歯の話あれこれ」 朝までの雨も上がり、季節はずれの暖かさのもと第90回中崎北天満サイエンスカフェが開かれました。今回も興学院のガラスに投影のための紙を貼り外に椅子を並べて行いました。途中雨の心配もされましたが最後まで降ることなく気持ちのよい会となりました。 さて、今回のサイエンスカフェは「歯医者さんに訊いてみよう 歯の話あれこれ」というテーマで地域(中崎町)の歯医者さん、井上雅裕さんが話題提供をしてくださいました。普段お世話になっている歯医者さんということもあってか初めから何人も聞きに来る方がいらっしゃっただけでなく、通りがかりの自転車に乗った方が質問する場面もあり非常に活気がありました。私自身、歯は大切だけど普段そんなに意識をしたことないものだったので一体どのような話が聞けるのか楽しみにしていました。 そもそもなぜ「歯」と呼ばれるのだろうか、ということからお話は始まりました。これは諸説あり、歯が抜けるさまが「葉が落ちる」ことに似ているからだとする説や歯の形が薄く平らであることから「ひら(平)」からきたとされる説などがあるようです。 次に私たちが毎日する歯磨きについてですが、歯磨きは古代エジプト時代から存在していたようです。お釈迦様も歯を磨きなさいという言葉を残していたと言われています。さらにそれよりもずっと前、恐竜ティラノサウルスも歯を磨いていたことがわかっています。日本でもお歯黒など歯を守るための習慣は昔からありました。 井上先生によれば、歯ブラシはなるたけ小さいものを使い、歯磨き粉はつけないで時間をかけて磨くのがよいそうです。ほかにも歯の見えない部分の構造や人以外の動物の歯の話も写真やアニメーションを用いてわかりやすく説明してくださいました。 興味深かったのは、抜けた歯の扱いが国ごとに異なるということでした。日本では下の歯は屋根の上へ上の歯は軒下へとよく言われますが、欧米では枕元においておくと妖精がコインに変えてくれるそうで、アフリカでは連ねてアクセサリーにしていると言うことでした。 先生の専門が歯の病気ということでたくさんの事例を紹介してくださいました。私には説明するのは難しいですが、全く歯学に触れていない私でもわかるお話でした。もしかして病気かも?と思ったときに専門医にかかるか判断するポイントは①凹凸がある②出血がある③自分ではわからない、だそうです。わからないことはとにかく聞いてみるといいとおっしゃっていました。 口の中の病気は気付かないうちに進行しているもの。小さいころは歯医者さん痛いから行きたくない!と泣いていましたが、先生の話を聞いて痛くなる前に検診に行くのが大切だとわかりました。最近行ってない人は久しぶりに見てもらってはいかがでしょうか。(S. M.) 中崎町 井上歯科医院のホームページは こちら
…(続き)