北天満サイエンスカフェ
北天満サイエンスカフェは、天五中崎通り商店街(おいでやす通り)で行われている、まちづくりと地域活性のための
プロジェクトです。お茶を飲む気軽さで、科学者と一般の皆さんが議論・交流する場を提供しています。


第72回「絵本のちから」
5月24日土曜日、天五中崎通り商店街の一角で第72回中崎北天満サイエンスカフェが開かれた。今回のテーマは「絵本のちから」。話題提供者にお招きした、NPO法人さくら文庫の桜田恵美子さんから、参加者や道行く人々へ絵本の魅力が伝えられた。



絵本の主役は文でなく絵である。絵で語る絵本において、紙のどこに主人公が描かれているかまで、重要な物語の要素のひとつなのだそうだ。左から右へ一枚の絵の中で時間を進めることができる絵本だからこそ、たとえば、登場人物が左下にいれば未来への不安を、右下にいれば事態の好転を予感させるといった表現が可能になる。「こどもは文字を見ていません」と桜田さんは言う。私たち大人は文字と絵を同時に見ると、つい文字を先に認識してしまいがちだ。しかし、文字が読めないこどもにとって文字は単なる模様でしかなく、絵だけに集中するのだという。絵から物語をくみ取って、時には読み聞かせている大人が気付かなかったような発見をすることもあるそうだ。桜田さんが絵本を読むときは表表紙、見返し、扉、本文、見返し、裏表紙、とすべての絵を見るように、と説明した理由の一つかもしれない。
参加者からは、絵本の選び方や、自分のこどもに読み聞かせをする方法についての質問があがっていた。また、桜田さんによる参加型絵本の読み聞かせのときは、通りすがりの方からも声があがることがあった。大阪の商店街だからこそできる、サイエンスカフェの形であるように思った。(Y. A.)



日本では毎年たくさんの絵本が出版されているそうです。
そんな中で日本で一番売れている絵本は、いないいないばあ、次に売れているのがぐりとぐら、その次に売れているのが、はらぺこあおむしだそうです。どれも小さい頃読んだことのある絵本で納得の順位でした。
北野武さんが絵本をかいていたということには驚きました。ほしのはなしという絵本で、ページを広げていって最後には一枚の紙になる、広げる絵本でした。
絵本の中でも物語絵本や知識絵本、ことば遊び絵本など様々なジャンルがあると知りました。
質問絵本というものもありました。たくさんの人の絵と共に、この中で一番はやく出世しそうな人はだれか、などといった質問がかいてあり、それをみんなで考えるというものでした。答えはなく、読み手が自由に考えてよいというのが面白いなと思いました。
絵本は絵+文ではなく、絵×文であり、良い絵本は絵だけでストーリーが進んでいくような、絵だけで語るものであるとおっしゃっていました。
サルビルサという絵本も、一見意味の分からない言葉の羅列にみえましたが、絵をみていくとストーリーになっていると捉えることもできるという所が面白かったです。
ZOOMという、絵をどんどんズームしていく絵本を使ってゲームをしたり、せきとりしりとりを、みんなが自分で決めた部分を読む、たけのこよみで読んだりとみんなで参加できるものがあり、楽しかったです。
知ってる絵本もたくさんあり、懐かしい気持ちになりました。 最近絵本に触れる機会は全くなかったのですが、久しぶりに小さい頃大好きだった絵本をよみたくなりました。(N. I.)

…(続き)