北天満サイエンスカフェ

北天満サイエンスカフェ
北天満サイエンスカフェは、天五中崎通り商店街(おいでやす通り)で行われている、まちづくりと地域活性のための
プロジェクトです。お茶を飲む気軽さで、科学者と一般の皆さんが議論・交流する場を提供しています。


第75回「太陽系外に惑星を探す」
住貴宏さんの話を聞きながら、太陽系外惑星探索の楽しみを共有する参加者のみなさん。


今回も満員御礼。会場からはみ出してしまってごめんなさい。


暑い日が続きますね。最では夜に27、28度を下回らないスーパー熱帯夜もあるなんて話もありますし、夕方のだいぶ遅めの時間でも不安だなーと思っていたら・・・雨。近所の夏祭りどうなったのかな?とジメジメした空気の中でぽかーんとしていたら、もう開始時間。雨の中でも黄昏サイエンスカフェは超満員でしたね。
 今回の話題は星と宇宙。話題提供者の住さんは日々重力マイクロレンズという特殊な手法を使って空を見上げる天文学者。そんな住さんが今回のサイエンスカフェでぜひとも覚えて帰ってほしいと言っていた言葉が「ハビタブルゾーン」。どんなゾーンかと言うと、水が液体で存在できるというゾーンです。水は太陽に近すぎると蒸発して気体になってしまいますし、遠すぎると凍ってしまいます。地球もハビタブルゾーンの中にいます。勘のいい方なら気づいたかもしれません。そう、ハビタブルゾーンには地球外生命体が存在する可能性があるのです。
 でも、そんなハビタブルゾーンに存在する惑星をどうやって発見するのでしょうか?地球に代表される岩石惑星や木星に代表されるガス惑星は太陽みたいな恒星と違って自分からは輝いていません。つまり、発見することは難しかったのです。しかし、現在では3000個ほど見つかっているそうです。どうやって見つけたのでしょうか。
 星同士の関係に連星というものがあります。連星というものは星が二つ以上あるときにそれらの星がお互いに引っ張り合いながら、それらの力関係に合わせた中心を作ってほし同士が動く関係です。うーむ。何言っているかさっぱり分かんないですね・・・。要は太陽とか惑星に比べて大きい恒星は動いてないように見えるけれども、実際は周りにある惑星たちの影響を受けて微小ながら動いているってことです。そんな現象を利用して観察する方法もあるとのことで、これがメジャーな方法になっています。
 ほかにも星の明るさの変化で惑星を見つけるトランジット法なんていうものもあります。惑星が恒星の前を通り過ぎると日食と同じように少しだけ暗くなります。それを観察して惑星の存在を認識する方法です。また、アストロメトリー(位置天文学)という古くからある天文学のやり方もあるようですが、この方法で見つかった惑星はありません。
 話題提供者の住さんのとっているやり方はまた別のもので、重力マイクロレンズを使った観察をしています。重力レンズというのは、アインシュタインが相対性理論で言った光は重力によって曲がるという性質を利用したものです。マイクロレンズは恒星に対して使い、マクロレンズはもっと大きい対象である天の川銀河を見るのに使っているそうです。
 最後の最後で「天文学ってなんの役に立つのか?」という質問が飛び出しました。住さんはいつか役に立つかもという淡い期待を持ちながらこじつけを考えているそうです(笑)ほかの参加者によれば、当分は望遠鏡作る企業と大学の先生が生きていけるっていうのがメリットだ、とのこと。学問は本来無駄だけど、日常的なものばかりに執着しだすと日本はダメになるなんて話も。まあ、科学なんて面白ければそれでいいのかもしれませんね。
(K. Y.)

第74回「こども面白サイエンスカフェ15」
74回目を迎える今回のサイエンスカフェのテーマは「こども面白サイエンスカフェ15」。 理科の先生方、西野田工科高校の皆さん、大阪市立デザイン教育研究所の皆さんのご協力によりたくさんのブースを出展していただきました。

西野田工科高校・生き物係の皆さんのカブトムシとセミ笛


大阪市立デザイン教育研究所の皆さんによる光の実験室


理科の先生方には簡単な実験装置を用いた「物理現象を体感できる」実験を行っていただきました。まずは浮沈子。みなさんご存じのしょうゆさしの「お魚」を水で満たしたペットボトルに入れて浮かせ、キャップを閉めて握ると浮いたり沈んだりするというもの。浮力をテーマにした実験です。また、理解が難しい「ジャイロ効果」と「偏光板」の実験。ただジャイロ効果も偏光板を用いた実験も、見て感じることができる実験だけあって子供たちには大人気でした。それから水で満たしたボウルの淵を、指でこすることで水しぶきが発生する「振動波」に関する実験。指でこする際の力加減が難しく、ボウルをひっくり返してしまう子供もいました。さらにストローと水の入ったフィルムケースを使った水笛では水の量と送り込んだ空気によっていろいろな音が出せる「音」の実験でした。その他にもたくさんの実験を披露していただきました。

ドラえもんが逆立ち


さらに、今回のサイエンスカフェの連動企画として、大阪市立デザイン教育研究所の皆さんには光技術を用いた実験を行っていただきました。人の手の動きをセンサーが認識し、その動きにしたがって目の前の画面が動くというハイテクな実験です。趣向を凝らした画面のデザインからシステムの構築まで難なくこなすデザイン教育研究所の皆さんには脱帽です。ジェスチャーだけで画面を動かすなど、ずっと先の未来の話だと思っていたのですが、近い将来は普通のことになっているのかもしれませんね。

おとなも楽しい




まるで縁日


今回は身近な物理現象から最先端の技術まで、幅広いテーマでみなさんに科学を感じていただきました。次回のサイエンスカフェでは地球のみならず、太陽系からも飛び出して、「宇宙スケール」で科学を語り合うサイエンスカフェです。お楽しみに。

壁を通り抜けるマジック


共振

…(続き)