北天満サイエンスカフェ

北天満サイエンスカフェ
北天満サイエンスカフェは、天五中崎通り商店街(おいでやす通り)で行われている、まちづくりと地域活性のための
プロジェクトです。お茶を飲む気軽さで、科学者と一般の皆さんが議論・交流する場を提供しています。


第79回「こども面白サイエンスカフェ16」
12月20日、第79回中崎北天満サイエンスカフェ「こども面白サイエンスカフェ16」が開催されました。当日はあいにくの雨模様で、子どもたちが来てくれるのかずいぶん気を揉みました。しかしさすがの子どもは風の子…10名足らずの子たちが来て、ゆっくり遊んでいってくれました。
演示内容は、理科の先生方による音が鳴る風船、回折格子の万華鏡、青焼き、LEDライトの紹介、そして大阪市立デザイン教育研究所のみなさんによる「光の実験室」で、今回はエアギターでした。

なんだか「ブンブン」と音がする…と思ったら、その音は先生の持つ風船から発せられていました。風船を上下から押している?いや、中に何か入っているようです。
じつは、中にナットを入れて膨らませた風船を持ち、中のナットを勢いよく転がすと「ブンブン」と音が鳴るのです。サーカスなどでオートバイが走る曲芸と似ています。中に入れるものは摩擦とある程度の重みのあるものがよいようで、ビー玉は摩擦が小さいので音が鳴らず、硬貨は軽いため音が小さくなるそうです。風船をどれくらい膨らませるかによっても音は変化します。



その隣は「青焼き」コーナーでした。ああ、これが比喩に使う「青写真」か…!と妙なところにわくわくしながらやってみました。青焼きには陰画紙というものを使います。まずはプラバンに好きな絵を描いてそれを陰画紙に重ね、ガラス板で重しをした状態で蛍光灯の光に2分半さらします。すると、卵色だった陰画紙が白く変わり、絵柄の部分だけ黄色く残っています。それにすぐ高温のアイロンをかけると、淡青色地に紺青色の絵が浮かび上がります。陰画紙の上に直接、物(ビーズやスパンコールなど)を載せて蛍光灯にさらしてもできます。光を通すビーズなどはグラデーションがかかって写るのがおもしろかったです。切り絵なんかで試してみてもおもしろいかもしれませんね。
ちなみに、光の強さや光源との距離によって、待ち時間は変わります。太陽光だと早く、家の天井の蛍光灯の光だと20分くらいかかるそうです。どちらにせよ、陰画紙が白っぽくなればOKです。

光の実験室、今回のエアギターは「エアギター」なのに音が鳴る!というのが画期的でたのしかったです。終了間際に来てくれた大学生くらいのお客さんが、去り際に「だからおれ天満好きやねん」とお友達に言っているのが聞こえてきてうれしくなりました。次回も通りがかってくれますように。
それではみなさま、どうぞよいお年をお迎えください。(R.E.)

第78回「動物とともに暮らす イヌの気持ち ネコの気持ち」
今日は秋晴れいい天気。普段とは異なり日曜日の開催のサイエンスカフェ。天気がいいうえに話題提供者の人柄までいいおかげで今回も盛況でした。
今回の話題は「犬のきもち、猫のきもち」ということで、うめだ東動物病院の森田静季さんに来ていただきました。獣医さんのお話ということで普段にもまして気楽な空間になりました。犬、猫が家族の一員となっている参加者が多かったのもあるかもしれませんね。いや、今回のMVPはカフェ「Holy Land」の看板犬、あらし君ですね。散歩がてらみんなにサービスしていってくれました。調子に乗りすぎてマスターに怒られてましたけど(笑)
本題に入る前に犬と猫のペットとしての歴史を振り返りましょう(真面目)。人間と犬との関係はとても古く、犬は狼が先祖で、群れから追い出された狼に餌と仕事を与えて家畜化(生殖や生活を完全にコントロールすること)することに成功しました。一方で、猫はエジプトで穀物を食べてしまうネズミを退治させるために飼われました。しかし、エジプトの人たちは猫が役に立つことを他の地域の人たちに教えなかったので、猫を飼う文化は18Cのヨーロッパまで栄えませんでした。そういう意味で猫は犬より苦労しています。

今回は女性の参加者が多数。質問に丁寧に答える森田さん。

さて、本題です。犬を大雑把に捉えると「ふむふむ・・・?」と聞いてくれはしますが、大体は頭の上に?がついているもんだと思えばいいそうです。そして、猫の場合はというと・・・初めから聞く気なし。猫はやはり気ままなようです。そんな犬と猫の大きな違いの一つは食べものへの執着です。犬はご存知のとおり食べ物にめっぽう弱い。だから芸も比較的簡単に仕込めるし、捕まえるのも簡単。だけど猫は違います。猫は食べ物をそこまで重要視していません。おかげで芸を仕込むのは難しいは、野良を捕まえるのは難しいはで、なかなか扱いにくい生き物となっています。つまり、猫は家畜化できていないのです。生殖もコントロールできていないので、最近では野良の避妊手術などを率先して行っているNPOなどもあるようです。
結局のところ犬も猫も喜怒哀楽はあるけれど、多方は単純な子たちで「晩ご飯まだー?」ぐらいしか考えていないのが実情なのではないでしょうか。もちろん個体や種による差もあります。昔虐待にあっていたり、捨てられたりしたことがあると普段はおとなしいのに、いきなりスイッチが入ってキレ始めることがあるそうです。そこのところが人間と似ているな、と個人的には思いました。

会場の外でも盛り上がって...

最後に今回のベスト・クエスチョンを紹介したいと思います。言ってくれた方は、通りがかりの赤いおっちゃん。「最近よく業者が犬とかを捨てていく。どうにかならんのか?獣医として責任があるのんちゃうんか?」とのこと。森田さんは「確かに大きな問題なんだけど、日本人は優しいからペットショップにいる子らとかを買っちゃうし、もし犬、猫をきちんと管理しようとするならひとつの産業がなくなってしまうことになってしまう。なかなかうまくいかないのが現状で残念。」とのことでした。かわいいワンちゃん、猫ちゃんたちを救うのにはどうしたらいいんでしょうか?コーギーが家族にいる私にも突きつけられた問題。ちゃんと向き合って行かないと。(K. Y.)

…(続き)