• 第58回「こども面白サイエンスカフェ11」

    Date: 2013.03.31 | Category: 未分類 | Tags:

    ずいぶん暖かくなってきました。黒崎東商店街にある公園にも桜が咲いてきました。今日のサイエンスカフェは、春休みを迎えた子供たちのための「こども面白サイエンスカフェ11」です。

    理科の先生と、スペシャルゲストのアフリカツメガエルにお越しいただき、子供たちに科学の面白さを紹介します。今回は6つのブースがありました。

    一つ目は「錯視」のコーナー。図形が重なって見えるけど実際は同心円があるだけの図や、若い女性にも老婆にも見えるだまし絵など、たくさんの「トリックアート」がありました。子供たちだけでなく、大人たちも目と脳が起こす「トリック」に魅入っていました。

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    2つ目のコーナーは「恐竜の卵」コーナー。???気になる名前です。見ると、アルミホイルで作った袋の中に、ビー玉を入れて、袋を閉じたものを子供たちは作っていました。そして、ビー玉の入った袋を、箱に入れて一生懸命振っています。ビー玉がアルミホイルの中を転がることで、自然に、アルミホイルが卵のような形に成形されていくのです。卵がへこんでも、振れば元に戻る。面白いです。「これは何?」と聞くと、「恐竜の卵!でもね、ただのビー玉だよ~。」楽しそうに笑う子供たちを見ると、子供の好奇心の高さに感心させられます。

     

    3つ目は「光る不思議な石」。見た目はすべすべした白い石。これを暗闇で強くこすり合わせると、なんと光るのです!理科の先生曰く、原理はあまりよくわからないらしく、石自体も「近所で拾った」そうです。不思議です。

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    続いて、こちらは生き物と触れ合うコーナー。大阪大学の先生が実験室から連れてきた、「アフリカツメガエル」を触ってもらうコーナーです。近頃、大阪市内でカエルを見ることも少なくなり、子供たちにとってカエルと触れ合うのは、非日常的な体験だったようです。そのぶん、子供たちはカエルに興味津々。小さい女の子も初めは恐る恐る、次第に笑顔で、カエルをつかんでいました。触れ合うことで「怖い」が「かわいい」に変わっていくようです。また、そばを通りがかる大人のひとたちも不思議そうにご覧になっており、中には自転車を止めてお話をされる方もいらっしゃいました。

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    そのカエルの横には「ヘリコプター」のコーナー。折り紙を、切ったり、折ったりしたものを大人の頭上ほどの高さから落とすと、くるくると旋回しながら落ちていきます。みんなお気に入りの色で工作をしていました。これは、ラワンという樹の種子をモデルとしています。

    最後6つ目のブースは「振動モーター、回れスネーくん」。気になるタイトルです。こちらでは、いろいろな材料を使って説明がされていました。エノコログサ(ネコジャラシ)の穂の毛は、くせがついて生えており、穂を乗せた台を指でとんとんと叩くと、同じ方向に回転する仕組みがあります。この現象は、工作などで使うモールでも起こるので、モールをリング状にしたりとぐろを巻いた蛇の形にしたりして、それを揺らして、回転させて楽しんでいました。子供たちはとぐろを巻いた蛇をうまく作るのに苦戦していました。

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    今回は北区福祉アクションプラン「ステップス」の皆さんと一緒にイベントを開催したため、子どもたちをはじめとする多くの家族連れ・親子連れの方々に参加いただけました。もちろん、大人のみなさんにも。子供たちが、今回のイベントをきっかけに科学に少しでも関心をもってくれたらうれしい限りです。

    ご参加くださった方々、理科の先生方、商店街のお店の方々、ありがとうございました。(Y.W.)