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第52回 大阪マラソン企画「マラソンレース前にできること、やっておくこと」
こんにちは!!
食欲の秋、読書の秋、芸術の秋ということで皆さん秋を満喫していますでしょうか? もちろん“スポーツの秋”も忘れてはならないですよね、これをなくして秋は語れません。今回のサイエンスカフェでは、来たる11月25日の大阪マラソンに備えて武庫川女子大学大学院の渡邊完児先生がタメになる話をしてくれましたよ。
テーマは 「マラソンレース前にできること、やっておくこと」
最初は‘健康’や‘寿命’に関する話です。なるほど・・、トレーニングをしようと思うのならまず筋力の維持や衰退のメカニズムを知ることが大事なのですね。平均寿命はよく聞きますが、“健康寿命”というものは初めて聞きました。人が健康で自立した生活を送れる年数と定義されているそうです。病気もなく楽しく人生を送れるような期間ということで良いのですかね?
平均寿命=健康寿命+不健康寿命 という等式も面白かったですね。
しかしながらこの健康寿命という考え方に違和感を覚える人もいました。生まれつき不健康で一人では生きていけない障害者には健康寿命がないのか?という意見です。渡邊先生が言うには健康には心の健康も含まれているため、一概にそうは言い切れないとのこと。これに関してはこの先も議論が続いていきそうなトピックですね。私たちも健康とは何か?について真剣に考える必要がありそうです。
↑こんな風に、お話の途中でも気軽に疑問をぶつけられるのもサイエンスカフェの良さですね。皆さんも是非積極的に議論に参加して下さいね!!
さぁ背景を理解した上でいよいよ本題へ。
マラソン用のトレーニングとしてはウォーキング、ジョギング、ランニングなどの全身を使う有酸素運動と筋トレのような局所運動の二本柱が基本のようです。
また、運動強度(運動の辛さですかな?)によって脂質と糖質の利用割合が変わるみたいです。ツライ運動ほど糖を利用するため、オーバーペースで走るとどんどん糖が減ってバテてしまいます。逆に、あまり辛くない運動では糖の減り方は緩やかです。自分のペースを見つけて走れるようにすることが大事ということですね。
そして今回のテーマでもあるマラソン前にできること・・・それはズバリ、グリコーゲンローディングという方法でした。グリコーゲンは筋肉に蓄えられているエネルギーのもとのようです。先生推奨の手順は、一週間のうち二日を使って30kmを走ることによりグリコーゲンを枯渇させ、本番の一週間前からトレーニングを軽くしていき、3日前には高糖質食(「お好み焼き+ご飯」や「親子丼+うどん」など)を食べてグリコーゲンをローディングするという方法。この際、超回復により通常以上のグリコーゲンが貯蔵されるそうです。
でも先生曰く、結局最後は“根性”で完走するのだそう。マラソンを走られる方は出来る限りの努力をした上で、最後はド根性で走り切りましょう!!
↑今回もたくさんの方々が参加してくださいました。また、イベントに協力してくれたスタッフや商店街の方々、ありがとうございました。(T.I.)
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