• 第3回「新型インフルエンザ – 行政がすべきこと、個人ができること」

    Date: 2009.11.29 | Category: 未分類 | Tags:

    第3回 2009年11月28日(土)14時〜16時
    テーマ:新型インフルエンザ – 行政がすべきこと、個人ができること
    話題提供:亀岡照子保健師(大阪市東住吉区保健福祉センター)

    北天満サイエンスカフェ 新型インフルエンザ

    秋も深まってきた11月28日、第3回のサイエンスカフェは場所をHeArt美容室2階にうつしての開催です。
    本日の話題は「新型インフルエンザ」。非常にタイムリーな話題です。
    北天満サイエンスカフェ 新型インフルエンザ

    HeArt美容室の2階はこのような感じで、ご住居として使われている一室をお借りしています(ありがとうございます!)。
    サイエンスカフェのための店舗は現在改装準備中ということで、冬の間は今後もこちらで開催させて頂く予定です。

    北天満サイエンスカフェ 新型インフルエンザ
    こちらが本日の話題提供者・亀岡照子保健師です。そもそも、「保健師」っていったいどんなお仕事をしていらっしゃるのでしょう。

    保健師さんは、その地域の保健衛生の向上のために仕事をしておられます。
    例えば、今回のインフルエンザのような感染症の予防や、健康に対する啓発活動、学校などでの保健指導をされるわけですね。
    健康増進のためには、各家庭を訪問して指導を行う場合もあるのだとか。
    轤ウれてしまったそうです。
    当然保健師一人あたり担当しなければならない人口が激増してしまい、労働状況はかなり厳しいものがあるのだそうです。

    さて、本題のインフルエンザのお話です。
    今回の新型インフルエンザは、若い人がかかりやすいとか、高齢者は免疫を持っているので大丈夫とか、いろいろなことが言われていますが、
    実際には何歳以上の人が免疫を持っているのかはっきりとわかっていないそうです。
    現段階で新型インフルエンザにかかっている人は1000万人いるとか。
    こう見てもけっこう多いのですが、これは医師にインフルエンザだと断定された人の数。
    「ちょっとインフルっぽいけど、病院行ってもっと重いのをうつされたら嫌だし、家でおとなしくしておこう」なんて人を含めると1200〜1300万人くらいになるそうです。

    北天満サイエンスカフェ 新型インフルエンザ
    予防のためには、まずはやはり手洗いうがいの励行とマスクでの予防。と書くと「それくらいならちゃんとやっているよ」と思われる方も多いことと思います。
    蛯ォさ、つまり非常に小さく、最低でも15秒以上手洗いをしないとウイルスは死なないそうです。
    ここで、本日のスペシャルアシスタント・小学生のかなちゃんが学校で教わった30秒手洗いをレクチャーしてくれました。

    そして、人が多く集まる学校などの公共施設では特に感染が拡大しやすいため、定期的に消毒をする必要があります。ここで見落としやすいのが、ドアノブやエレベーターのボタンの部分。直に手で触れる部分なだけに、感染経路になりやすいそうです。

    北天満サイエンスカフェ 新型インフルエンザ

    予防の話つながりで、ワクチンの話題にもなりました。
    ワクチンというのは、かかった場合の重症化を防ぐためのものであって、ワクチンを打ったからといって絶対に感染しないというわけではないのですね。
    輸入ワクチンの副作用の安全性についてもまだ不明な点が多く、
    ワクチンを打つか打たないかに関しては、公の立場からは「人それぞれ」としか言いようがない状況だそうです。
    だからこそ、行政は市民がワクチンを打つか打たないかの判断材料となるような情報を開示していく必要があると亀岡さんはお話しされていました。

    先日新型インフルエンザによる死亡者が100人に達したとの報道もあり、
    まだまだ怖いという意識を持って、個人でできる予防を怠らないことが必要だと、改めて感じました。