• 第7回「まちづくりカフェ」

    Date: 2010.01.24 | Category: 未分類 | Tags:

    今回は趣向を変えて、サイエンスカフェの前にアカペラのライブがありました。

    Sheeponさんは、社会人アカペラグループ。
    「となりのトトロ」や「亜麻色の髪の乙女」など、皆がよく知っている曲を楽しく歌っていただきました。
    素敵な歌声にたくさんの人が立ち止まって聴いて行ってくださいました。
    やっぱりライブで聴くのは、CDなどで聴くのとはひと味違っていいですね。

    まちづくりカフェ

    ライブ終了後、HeArt美容室の2階に移動して、お茶を飲んで一息。

    「まちづくりってUFOみたいなもんなんです。」
    そんな言葉から始まった、今回のサイエンスカフェ。
    どうやらまちづくりはUFO、つまり得体の知れないもの、ということのようです。
    まちづくりの目的は、まちを何とかよくすること!というのは、まちづくりをしようとする全ての人の共通認識ですが、商業の人や土木の人など、その人の立場が違えば、まちづくりに対する考え方は異なってしまう。だから、まちづくりはUFOみたいなんですね。

    北天満サイエンスカフェ まちづくりカフェ

    「まちづくりに必勝法はありません。それぞれがアイディアを出し合って、自分たちのまちのイメージを向上させていくこと、それがまちづくりなんです」
    まちづくり、という言葉は最近ではよく耳にする言葉になりました。しかし、目的を果たすまちづくりがどうすればできるのかは、各まちによって違う。それは、立地条件も違えば、財源も違い、名産物も違うからだ、と牛場さんはおっしゃいました。活性化がうまくいっているまちを真似すれば上手くいくというものでもなく、それぞれのまちが自分たちの特色を活かしたまちづくりをしていかなければならないのです。

    北天満サイエンスカフェ まちづくりカフェ

    こうした牛場さんのお話を受けて、参加者からもたくさんの質問や意見が出ました。
    参加者の中には鳥取の境港出身の方がいらっしゃいました。境港は以前、漁業のまちとして栄えていたものの、徐々にまちの勢いが弱まってしまったそうです。そんなときに、ゲゲゲの鬼太郎の作者である水木しげるさんの出身地であったことがきっかけで、「さかなと鬼太郎のまち」としてまちづくりをした結果まちは活気を取り戻し、他の地域がうらやむほどのまちになったということでした。境港は、そのまちの特色を存分に発揮したことで、まちのイメージを一新して、新しいお客さんの獲得に成功したのですね。
    他の参加者からは、最近はどこのまちもみんな同じ風景であることがコメントとして挙げられました。個人が経営する特色ある店舗が閉店していく一方、新しく開店する店舗の多くはファーストフードやパチンコなど全国どこでも見られるような店舗が多い。そのために、まちがステレオタイプ化しているのではないか、という意見が出されました。

    北天満サイエンスカフェ まちづくりカフェ

    黒崎東商店会の青山会長や、別の商店会の方からもコメントがありました。しばしばまちづくりの中心となる商店街は、本来地域から自然と、必然的に発足するものであるという意見が出たり、商店街も条件が異なればまちづくりの方法が違ったりすることがわかりました。

    北天満サイエンスカフェ まちづくりカフェ

    今回のサイエンスカフェでは、参加者ひとりひとりが自分たちのまちや、自分たちが見てきたまちを具体的に想定し、その結果様々な視点からの意見が交換されました。まちづくりは一筋縄ではいかない活動であることがわかる一方で、「自分たちのまちをよくしたい」という想いは皆同じであるということがわかりました。商業者も、住民も、行政も一体となったまちづくりが今後考えられていけば、まちづくりも成功していくのではないかと思いました。

    北天満サイエンスカフェ まちづくりカフェ